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【本部長 井上 明彦】
皆様こんにちは。営業部の井上です。今回は皆様も日ごろから利用されている、コンビニの食品ロスについてお話ししたいと思います。
皆様もコンビニで消費期限・賞味期限が近づいてきたものを棚から店員さんが下げているところを見たことがあると思います。店頭から下げられた商品は食品ロスとして事業系一般廃棄物として、焼却処分されたり、食品リサイクルとして肥料などに生まれ変わったりしています。では、コンビニの食品ロスはいくらぐらいでているのでしょうか。
コンビニの立地や店舗の規模にもよって異なりますが、1店舗1日で約2~5万円ほど(売価)の食品ロスがでています。主なものとしては、パン・おにぎり・弁当・惣菜が多く、これらの店舗での販売期限は20時間から24時間程だそうです。深夜に入荷したものが翌日の深夜には廃棄対象となっているのが、原因です。
昨今の健康ブームや鮮度が売りの商品が増えており、保存料や防腐剤、着色料の使用が少なくなってきていることも販売期限を縮めている原因の一つです。
また、店舗で調理される揚げ物系の商品やおでんは販売期間は約4時間しかなく、これらの商品だけでも2万円ほどのロスがでています。
日々入荷されている商品とは別に、カップ麺やその他のレトルト食品、お菓子などにも当然販売期限があり、カップ麺は消費期限の4カ月前まで、お菓子は1カ月前までというように販売期限が設けられています。
食品ロスが多くなれば、それだけ店舗側の負担も増えるため、店舗側も食品ロスを減らすための、あらゆる対策を行っています。
最近では店頭で見る機会も増えてきました、見切り商品(値下げ商品)の販売。ある店舗では、見切り販売を行う前はロス率が3.8%でしたが、見切り販売を行う事により、1.8%までロス率を減らすことに成功しました。ロスを減らしたい店舗と、少しでも安く買いたい買手お互いがウィンウィンの関係でとてもいい事だと思います。
またある店舗では、カップ麺やお菓子など消費・賞味期限まで比較的機関がある商品に関しては、従業員や常連客に配る事で廃棄コストを減らしているそうです。配っても90ℓのゴミ袋2、3袋はでてしまうそうです。アメリカやヨーロッパでは、期限が近づいてきたものは、施設などに寄付する事が標準となってきていますが、日本ではまだそのような事は認められていません。
我々消費者ができる食品ロスを減らす方法もあります。それは、商品を一番前に置いてあるものからとる事です。皆様もコンビニやスーパーなどで少しでも期限が長いものを買おうと、棚の奥の方から取った経験はありませんか?その癖でその場や帰ってすぐに食べるものも棚の奥の方から取る方が多いそうです。コンビニでは食品ロスを減らすため、期限が近い物から順に商品が並んでいます。奥から取ったり陳列の順番を変えてしまう事でかなりの数の食品ロスがでているそうです。
ある店舗でおにぎり百円セールをやると、1日600個もおにぎりが売れるそうです。これは普段の1.5~2倍程の販売数になります。販売数が上がれば売れ残りも少ないイメージですが、売れ残りも倍の1日300個ほどでるそうです。これは、陳列棚の順番を変えられてしまう事が大きく影響しているそうです。
まず我々がしなくてはいけない事は、すぐに消費するものは期限が近いものを買う事です。食品ロスで発生した費用は当然売価にも関わっていますので、我々消費者にも関係しているのです。少しの意識の改善が大きな環境保全につながるのだと思います。
大和エネルフ㈱ カスタマーセンター 0568-37-0010